介護職の仕事は、高齢化が進む日本で需要が高いため、常に求人票が出ている状態といって良いでしょう。しかし、介護職の求人は、正社員よりもパートやアルバイトの求人の方が多いです。そして、これは社会保険の加入にかかわる問題が大きくかかわっています。社会保険とは、生活のリスクに備えた公的な保険制度のことで、加入が義務付けられているものも多いです。おおよそのものとしては、労災保険をはじめとして、雇用保険、健康保険、厚生年金保険、介護保険をあげることができます。このうち問題となっているものは、健康保険と厚生年金保険です。

これらの保険は、正社員ならば自動的に加入することになっていますが、パートやアルバイトの場合は、労働時間などによって加入できるかどうかが分かれます。一定の労働時間を超えなければ加入することができないので、パートやアルバイトのままであると、安心して働き続けることが難しいというのが問題です。この問題から解放されるためには正社員を目指すしかありません。また、保険料の負担という問題もあります。社会保険に加入すれば、それまでの保険料に上乗せされて支払うことになるので、手取り額が減ってしまいます。配偶者の社会保険の控除に入っている人の場合は、社会保険に加入してしまえば控除から抜けることになるので、大きな費用負担となるでしょう。

これらの問題から解放されるためには、労働時間を抑えて社会保険に加入しない求人を探すか、社会保険料の負担が世帯収入全体から公平に負担されるようになるのを期待するしかありません。現状のルールに従ってどうすれば自分にとってメリットが大きいのかを考えて加入を検討しましょう。